小児歯科お子様のかかりつけ歯科医を
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小児歯科では、むし歯の治療だけでなく、生涯にわたってお口の健康を守るための意識を育てる役割があります。歯は生後約6カ月頃に乳歯が生え始め、2歳半頃までには約20本の乳歯が生えそろいます。そして6歳頃から永久歯への生え変わりが始まり、13~15歳頃には、ほとんどの永久歯が生え揃います。小児歯科では、お子様の成長に合わせて、むし歯や歯肉の炎症の予防と治療、歯並びやかみ合わせの矯正などを継続的に行い、生活習慣や食生活の改善指導も行います。
お子様の口の中に関して不安やお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
近年むし歯があるお子様の割合や平均むし歯本数が大幅に減少し、また、むし歯の程度も軽くなっていることです。例えば、3歳児で見ると、過去30年間でむし歯があるお子様の割合が55.8%から15.8%に減り、平均むし歯本数も2.9本から0.54本に減少しました。このように、お子様のむし歯予防意識が高まっており、歯並びや歯磨き、歯の生え方、フッ素、食べ方など、お子様の口内健康に対する関心が高まっています。このようなお子様のお口の中の心配ごとに、もっとも身近な歯科医院として、お子様やご家族に寄り添いながら、適切な支援を提供することを目指しています。
乳歯は永久歯に比べて柔らかく、むし歯になりやすく、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま急速に進行します。また、歯の溝の奥や歯と歯の間から無症状で進行することもあり、外からではほとんど気づかないこともあります。乳歯がむし歯になると、口の中でむし歯菌が増え、新しい永久歯もむし歯になりやすくなるため、予防が非常に重要です。
幼少期から歯みがきの習慣を身につけることは非常に重要です。お子様が痛みを感じずに歯みがきを楽しむためには、歯ブラシを徐々に口の中に入れて、口の中を慣らしていくことが大切です。また、むし歯になりやすい箇所や汚れが残りやすい箇所を重点的に清掃することが必要です。適切な歯みがき方法については、歯ブラシの持ち方からアドバイスいたします。また、仕上げの方法などもご家族向けにご説明します。
フッ素はむし歯菌から作られる酸の生成を抑制する働きが期待できます。とくに乳歯や生えたての永久歯にむし歯の予防効果が大きいとされています。フッ素塗布によるむし歯予防は、乳歯が生え始める1歳前後から始め、3~4カ月に1回程度、定期的に継続するのが効果的です。
シーラントはむし歯になるリスクが高い歯の溝を、歯科用プラスチックで塞ぎ、汚れがたまらないように処置する治療です。とくに奥歯の深い溝は汚れがたまりやすく、むし歯になりやすいところです。奥歯が萌出したらできるだけ早いうちに溝をコーティングするシーラント処理をお勧めします。
歯の清掃→防湿→酸で歯を処理→シーラントを詰める
お子様の歯に対する外傷は、他の部位に比べて頻繁に発生することがあります。また、その後の影響も大きく、適切な応急処置と処置に応じたケアが必要です。歯の破折や歯肉からの出血などの症状がある場合、適切な処置をすることが大切です。治療の予後に影響するため、症状がない場合でも、できるだけ早く診察を受けることをお勧めします。
症状が軽い場合でも、その後しばらくしてから歯が変色することがあり、歯肉が腫れることもあります。乳歯の場合は、後から生えてくる永久歯に影響を与えることがあるため、生え替わりまで定期的にチェックすることが必要です。外傷を受けた歯と次に生えてくる永久歯の生え方を長期にわたって観察し、必要に応じて治療を受けることが重要です。
頭痛や吐き気、めまい、嘔吐などがある場合は、歯科治療の前に医科の専門診療科(脳外科など)を受診することをお勧めします。
まず止血を行い、清潔なガーゼで出血部位を押さえて止血を図ります。歯肉が切れていたり、歯根が折れたり、歯の位置がずれていることも多いため、早めに歯科医院に受診してください。
欠け方によっては、様子を見てから歯科受診してもかまいませんが、大きく欠けた場合は、神経(歯髄)まで達していることが多いため、早急に歯科医院に受診してください。
歯が抜け落ちた場合、再植が可能な条件が整っている場合には元の位置に歯を戻すことができます。歯の組織が生きているうちに再植をすると、一般的に予後が良好であるとされています。できるだけ受傷後30分以内に再植処置を行うことが望ましいため、脱落した歯を「歯の保存液」や「牛乳」に浸け、ラップで包んで、速やかに受診してください。土などで汚れてしまっている場合は、こすらず保存液や牛乳、生理食塩水で洗浄してください。