フィステル(歯瘻)ができる原因とその治療法|麻布デンティスト歯科・口腔外科|麻布・赤羽橋の歯医者

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フィステル(歯瘻)ができる原因とその治療法|麻布デンティスト歯科・口腔外科|麻布・赤羽橋の歯医者

フィステル(歯瘻)ができる原因とその治療法

こんにちは🎅🏻🎄
麻布デンティスト歯科・口腔外科です🗼❤️
皆様は、フィステルについてご存知でしょうか?
フィステルとは、歯茎にできる膿の袋や、その袋が破れてできた膿の出口のことです。
フィステルの特徴は次のとおりです。
  • 歯茎の歯の生えている部分の下あたりにできる小さな白い膨らみで、ニキビのような見た目をしている
  • 一般的には痛みが少ないため、気づかないことも多い
  • 一度消滅してもまた同じ部分にできる
  • 症状が進むと前より腫れが酷く大きくなってしまう

 

フィステルができる主な理由

1. 虫歯の進行(根尖性歯周炎)

  • 虫歯が進んで歯の神経(歯髄)まで細菌が感染します
  • 感染が根っこの先(根尖)に広がり、膿が溜まることでフィステルができます
  • 特徴
    • 噛むと痛い
    • 歯ぐきに膿の出口(フィステル)ができる
    • 放置すると歯の周りの骨が溶ける

2. 歯周病の悪化(歯周炎)

  • 歯周病は歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に細菌が繁殖し、炎症を防ぐ
  • 進むと歯周ポケットが深くなり、膿が溜まる
  • 特徴
    • 歯ぐきが腫れる、出血する
    • 膿が出て口臭が強い

3. 根管治療後の感染

  • 根管治療(神経の治療)が不完全であった場合、歯の内部に細菌が残っており、この感染が根の先端に広がることでフィステルができた
  • 特徴
    • 以前治療した歯に違和感や痛みがある

4. 歯のひび割れや外傷

  • 歯にひびや亀裂があると、そこから細菌が侵して感染を起こします。
  • 特徴
    • 外見上は問題がなくても違和感が続く
    • 時間経ってからフィステルが現れる

5. 親知らずのトラブル

  • 親知らずが正しく萌出してる場合、周囲の歯ぐきに炎症や感染症が起きます。
  • 放置すると膿が蓄積し、フィステルが形成されるます。
  • 特徴
    • 奥歯の周辺が腫れる
    • 繰り返し炎症を起こす

 

フィステルを放置するとどうなる?

1. 感染が広がる

  • フィステルができる原因は主に細菌感染です。 感染すると放置すると周囲の歯ぐきや骨、他の歯に広がる可能性があります。
  • 根尖性歯周炎が急激に変化、膿が増加

2.顎の骨が溶ける(骨吸収)

  • 感染が進むと、歯を支える骨(歯槽骨)が少しずつ溶ける
  • 骨吸収が進行する危険性
    • 歯がぐらつく、最悪の場合は抜歯が必要
    • 顎の骨にダメージが広がると、後の治療が嘘になります

3. 全身への影響(菌血症のリスク)

  • 細菌が血管全体に広がると、細菌血症や**敗血症敗血症のリスクがございます。
  • 糖尿病や免疫力が低い方、高齢者は特に注意

4. 慢性的な痛みや違和感

  • 初期は痛みがないことが多いですが、感染が広がると慢性的な痛み、腫れ、膿の排出が続くこと
  • 食事や日常生活にも困難をきたすことがあり、ストレスや不快感が増加します

5. 口臭が強くなる

  • フィステルがあると膿が常に排出されるため、強い口臭の原因になります。
  • 他人に気兼ねなく、自分自身も不快に感じることが多かった

 

歯科医院で行われる治療

フィステルができた原因に応じて、適切な治療が行われます。

1. 根管治療(神経の治療)

2. 歯周病治療

  • 歯周病(歯槽膿漏)の場合
    • 歯周病が進行して膿がたまることがあります。
    • 歯周病治療では、歯石や歯垢を取り除き、歯ぐきの健康を回復させる治療を行います。
    • 必要に応じて歯周外科手術を行う場合もあります。

3. 膿の排出と外科的処置

  • 膿がたまっている場合
    • フィステルから膿を排出し、感染を鎮めるために処置が行われることがあります。
    • 膿が多く溜まっている場合は、外科的に膿を取り出し、歯周ポケットを清掃することがあります。

4. 抜歯が必要な場合も

  • 保存不可能な場合
    • フィステルができた原因となる歯が非常に悪いので、保存が難しい場合は抜歯することを検討する
    • 抜歯後は、義歯やインプラントなどの方法で機能を回復させることができます

 

フィステルができた場合は根本的な原因を治療するには必ず歯科医院を受診する必要があります。

お早めの受診をおすすめいたします✨

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