舌小帯付着異常とは:症状と治療法
- 2024年3月1日
- 口腔外科
こんにちは🥰🪄
麻布デンティスト歯科・口腔外科です。
今回は
舌小帯付着異常(ぜつしょうたいふちゃくいじょう)
についてお話したいと思います✨
口腔内に存在する舌小帯(舌と口蓋の間の薄い膜)が通常よりも口腔底に近い位置に付着している状態を指します。一般的に、舌小帯は舌の運動や口の開閉を制御する役割を果たしています。
舌小帯付着異常は、口腔底と舌の発達過程における遺伝的要因や胎児期の発達異常などが関与していると考えられています。一般的に、舌小帯は口腔底の前方に位置し、舌の運動を制限せずにその機能を適切に果たすように配置されますが、異常な付着が起こると舌の運動や発音に影響を及ぼすことがあります。
症状
-
授乳時
赤ちゃんが授乳中に舌がうまく動かせず、飲みにくそうに見える。授乳中に舌が上手く口腔内に運べず、母乳やミルクをうまく摂取できない様子が見られる。(しかしながら現代の考え方では新生児期や乳児期の舌小帯短縮症は哺乳障害と直接的な関係はないという文献もある)
-
食事
食事をする際に舌が上手く動かせず、食べ物を咀嚼しにくい。特に粘性の高い食品や固い食品を食べる際に問題が生じることがある。
-
発音
言葉の発音が不明瞭である。特定の音や音節を発音する際に舌の位置や動きが制限され、言葉が適切に発せられない場合がある。
-
舌の動き
舌を上下左右に動かす際に制限がある。舌を突き出す動作や舌を上方に動かす動作が制限されているように見える
治療法・時期など
手術的治療: 比較的重症の場合、外科手術が必要となることがあります。麻酔をしてCO2レーザーもしくは電気メスにて切除を行いま
す。手術時間は1分ほどです。
手術時期:お子様の場合は4歳以降をおすすめいたします。まずは受診頂いて手術が必要か診断いたします。
症例:30代男性 主訴「舌小帯が下の前歯にひっかかってしまって痛い」
費用:保険診療内
来院回数:1回(1週間後経過拝見いたします)
副作用:痛み、内出血がでる場合がある
治療前
治療後(舌が前方によく出ているのが分かります)
舌小帯付着異常は、舌の動きや言語の発達に影響を与える可能性がある状態です。専門医の指導のもと、適切な治療法を選択しましょう。
なにかお困りのことがありましたらご相談くださいね🐻❄️🤍🐼
皆様のご来院をスタッフ一同心よりお待ちしております♪