親知らずって必ず抜かないといけないの?
- 2025年9月18日
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こんにちは、麻布デンティスト歯科・口腔外科です🌟😌
「親知らずは絶対に抜かないといけないんですか?」という質問は、診療室でもよくいただきます。
結論から言うと、親知らずは必ず抜かなければいけない歯ではありません。
ただし「抜いたほうが良い場合」と「残しても大丈夫な場合」があります。
今日はその違いを、少し詳しくお話ししていきます。
🔹 そもそも親知らずってどんな歯?
親知らずは、奥歯の一番奥に生えてくる永久歯で、正式には「第三大臼歯」と呼ばれます。
多くの人は 10代後半から20代前半 にかけて生えてきます。
ですが、現代人は顎が小さくなってきているため、親知らずがきれいに並ぶスペースが足りないことが多いです。
そのため、横向きに埋まったまま出てこなかったり、中途半端に歯ぐきから顔を出したりすることがあります。
🔹 親知らずを抜いた方がいいケース
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斜めや横向きに生えている
→ 歯ブラシが届かず、虫歯や歯ぐきの炎症(智歯周囲炎)を起こしやすいです。 -
手前の歯に悪影響を与えている
→ 親知らずが手前の歯を押すことで、歯並びが乱れたり、隣の歯まで虫歯になったりします。 -
繰り返し腫れや痛みを起こす
→ 一時的に薬で治まっても、また同じ症状を繰り返すことが多いです。 -
将来的な治療の妨げになる
→ 矯正治療やインプラント治療をする際、親知らずがあると邪魔になるケースがあります。
🔹 抜かなくてもよいケース
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まっすぐ生えていて、しっかり噛み合わせに参加している
→ 普通の奥歯として役割を果たしていれば残すメリットがあります。 -
完全に骨の中に埋まっていて、問題を起こしていない
→ レントゲンで確認しながら、経過観察をしていけば大丈夫です。 -
清掃がしっかりできていて、虫歯や炎症のリスクが少ない
→ 歯磨きが行き届いていれば抜く必要はありません。
🔹 親知らずを抜くメリットとリスク
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メリット
・虫歯や歯ぐきの炎症のリスクを減らせる
・矯正治療の際に歯並びを整えやすい
・将来、奥歯のトラブルを予防できる -
リスク(注意点)
・下の親知らずは神経や血管に近く、抜歯に注意が必要
・数日間は腫れや痛み、口が開けづらいといった症状が出ることがある
・抜歯後は安静が必要で、スポーツや飲酒などはしばらく控える必要がある
🔹 抜歯のタイミングも大切
実は、親知らずを抜くタイミングも重要です。
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若いうちに抜くと治りが早い
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骨が柔らかく、抜歯後の回復もスムーズ
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年齢が上がると、骨が硬くなり回復に時間がかかることも
「まだ症状が出ていないけれど、今後トラブルになりそう」と歯科医師が判断する場合、早めの抜歯をすすめることもあります。
🔹 まとめ
親知らずは「必ず抜かないといけない歯」ではありません。
・問題を起こしやすい親知らずは抜くべき
・問題がなければ経過観察でもOK👌🏻
大切なのは、レントゲンやCTで正確に位置を確認し、専門家と一緒に判断することです。
もし「親知らずが気になる」「痛みが出てきた」という方は、ぜひ一度ご相談ください❤️
将来のトラブルを未然に防ぐことにつながりますよ。